【SS】バレンタインの準備をしよう【魔女ズ】




アル「ミシア。ミシアっ」

ミシア「何ですかアル。そんなに慌てて」

アル「聞きたい事があるのですミシアっ。事は一刻を争いますっ」

ミシア「はぁ…それで、何を聞きたいのですか?」

アル「胸と股ぐら、チョコレートを塗りたくるならどちらがいいでしょう」

ミシア「下ネタなら雲に聞いてください。それでは」

アル「待ちなさいミシアっ!!!!!あのような生臭爬虫類と一緒にされては困りますっ!!!!!私は本気で聞いているのですよっ??!!!!」

ミシア「本気でそんな事を聞かれても一体全体どう答えていいものやら」

アル「私の雲にバレンタインのチョコをプレゼントしたいのですが、私の雲はあまり洋菓子が好きではないのです。かといって和菓子をくれてやるのも面白味に欠けるので、これはいっそのこと私にチョコを塗りたくれば良いのではないかと思い付きまして」

ミシア「それならもはや頭の先から足の先までチョコレートでパリパリになって呼吸も出来ずに息絶えればよろしいのでは?もうそんなくだらない事で私の時間を無駄にするのはやめて下さい。いくらアルでも怒りますよ?」

アル「だからって何も“息絶えろ”なんて言わなくても…(泣)そういえばミシアはあの尻の赤いメス猿のような雲にチョコをあげないのですか?」

ミシア「あげません」

アル「何故です?一応恋人でしょう?」

ミシア「お戯れを。恋人などではありません。あれは言わば静電気でくっついてくるホコリのような物です。気にしないで下さい」

アル「………ミシア。いつにも増して口が悪いですね。何かあったのですか?」

ミシア「いいえ?あのバカが私の大事な本を枕にした挙げ句にヨダレまみれにしたのを知って殺意をたぎらせているなんて気のせいですよアル。ホホホホホ」

アル「(あのバカっ……)」