私というエロ漫画描きのレズがXtwitterから距離を置くこと

定期的にこういうモヤモヤ雑記はかいていたが、有名神絵師様らのアドバイス動画や自己啓発本を観て良かった。私は男性向けエロ描きだが、私がプロセミプロ問わず商業作家を目指せない部分が、第一線で活動する絵師さんに言語化されることで、改めてはっきりした。

例外は勿論あるだろうが、男性向けエロは多くのヘテロ男性にとって実用性のある漫画を描ければ良い。一定以上の画力は関係のない世界。モチベーションは金や数字。恐れるのはいつか性欲が減退し、エロが描けなくなること。余計なプライドは捨てろ。とにかく描け!ほぼこれだった。

私というレズビアンが商業作家を目指さない理由そのものだ。私というレズにとってエロ漫画は私というレズの魂の叫びだ。原動力は私がエロいと思うエロを描き続けること。私というレズのエロいと思う性ファンタジーは、多くのヘテロ男性や私以外のレズビアンが求めるモノとは違ったから。だから自分の為に自分で描くしか無い。それがエロ漫画を描く原動力だ。

私のエロ漫画を描く原動力は私というレズの個人的な叫び。それはあらゆる欲望や負の感情を含む。性欲減退したら描けなくなるかもという男性作家の多くが抱いている恐れは私にはない。何故男に全く興味も憧れもないレズの私が男性の自慰介助にやりがいを求めなければならないのか。誰かの魂の叫びの代弁では私が描く意味は無い。

私は男性向けエロに間借りしているにすぎない。私と言うレズ向けのエロ漫画を描くのに、女性向けやセクマイ向けより活動がしやすかったから。プライドが邪魔して失敗を恐れているのではない。男性向けエロでの商業的成功は私のやりがいには結びつかない。やっても嬉しくないからやらないだけだ。

私が恐れるのは私が怒りに駆られて、むき出しの感情を感情のまま吐き出してしまうこと。その怒りや負の感情を創作に昇華しなければ意味が無い。

私は男性向けの絵柄で、ヘテロ男性も多く私の絵を見て下さる。それはとてもありがたいが、まず実用性ありき。金や数字ありきの部分は全く価値観が違う。

確かに営業は苦手だ。ただ、私が商業作家を目指すのを辞めたのはヘテロ男性の実用性を考慮するぐらいなら私と言うレズがエロ漫画を描く意味が無いからだ。そこを妥協し小銭稼ぐ位なら、筆を折った方がマシだった。

私が他人の欲望に沿うのは、今年から始めたように自分が描ける範囲で有料リクエストのワンドロを描く位しかできない。そこがギリギリ私が妥協できるところだ。

子供の頃漠然と漫画家になりたいなという夢を抱いたことがある。だが、自分がエロ漫画を何故描くのかはっきりしたときに、私は商業作家、セミプロを目指すのを辞めた。

そしていくら交流のある漫画家さん、同人作家さんが多く居るからと、Xでのエロ絵描きの営業につきあうのもやめた。それはおつきあいしても私には何の価値もないものだ。

私がなぜエロ漫画を描いているか興味も無い神絵師志望者達の数字マウントに煽られ、見下され、怒りに駆られて筆が止まるだけだ。割切って営業できないプロ絵師志望者の憂さばらしにつきあうつもりは全く無い。

私が商業を目指すのを辞めたのは、私というエロ漫画描きのレズのあり方に関わる問題だ。そこを曲げることはできない。

今年から私はXでの『エロ絵描きの営業を含んだ交流』からは、意識的に距離を置くことにした。特定の絵描きさんが嫌いになった訳ではないのでご理解いただければ幸いです。

私には多くの男性向けエロ描きから見れば覚悟の足りない負け犬に見えるかもしれない。覚悟や価値観がちがうだけだが、多くのヘテロ男性作家に、私と言うレズの価値観は共感できないと思う。今までも通じることはあまりなかった。

いままでXで交流してくださった皆様、本当にありがとう。