作家タイプの同人作家が必ずしも孤独を好むわけではない件

定期的にSNSで話題になるので私の場合はこうです、を言いたくなりました。

作家タイプ交流タイプって男性向け女性向けや属しているコミュニティで違うとおもうので、男性向け特殊性癖エロ描きの私の場合です。

ジャンルではなく性癖で集うので、オリジナルも二次創作も関係ないです。自分の性癖に完全合致のエロ漫画を描きたい人間が集っているTwitter主流になるまえの、オフ同人や個人サイトでの創作交流についてです。

こういうのは、グラデーションと思いますが、私は間違い無く作家タイプです。作品を描くときは自分と向き合いますが、完全に孤独を好むわけではありません。年単位で長編漫画を描くので、モチベーション維持のために創作仲間との交流はあるとありがたいタイプです。

私の様な作家タイプがしたい創作交流は、上下関係うるさくない高校の漫研のような創作交流です。

同級生は切磋琢磨する創作仲間であり良きライバル。

先輩はいち作家として、創作コミュニティの良き先輩として後輩を指導し後輩自身には見返りを求めない。それは創作コミュニティのために自分がやりたいからしていること。

後輩はそういう先輩を見て自分も後輩ができたら先輩のようにあろうとする。

運動部のように先輩後輩に厳しい上下関係はありませんが、漫画家志望、プロは目指してないけど趣味で漫画が描くのが好きが集ってる。普段は部室で遊んだりたわいのない雑談をしてますが、部誌の〆切は守ってちゃんと作品は仕上げる。

私が高校生の頃属していたのは雑誌部です。文芸部と漫研がまざっていましたがまさにそういう居心地の良い部活でした。

高校を卒業し、性癖つながりの作家同士の創作コミュニティで、雑誌部のような居心地の良さを感じてました。

それは上手い下手関係ないです。ただどんなに拙くても作家として切磋琢磨したい仲間が集ってました。

これは作家同士の交流だから見る専の方お断りではないです。私にはじめて読者ができたのは、高校の部誌でした。本当に嬉しかったし大変励みになりました。ただ、読者さんとの交流は、部誌に載せる漫画を完成させてからで私は良かった。だって私の漫画を読みたいと思ってくれた読者さんなのですから。

読者さんは作品を読みたいのだから、作品完成まで放置でいいのです。絵師様や同人作家の機嫌なんて取らなくて良い。私は読者さんに余計な気を使って欲しくないし、逆に漫画読んでほしいからとこちらが過剰に「接客」もしたくない。そこは作家も読者もお互いを尊敬しあい、対等であるべきと思ってます。

今Twitter等のSNSだと、こういう交流は堅苦しくてあまりのぞまれないなと思ってます。下手糞なくせに意識高いと言われがちです。私は高校の雑誌部で同期の中ではいちばん下手糞でした。ただ25年以上経って雑誌部の同期の中で同人作家として漫画を描き続けているのは私だけです。いいんですよ下手糞でも。他人と比べてどんなに時間がかかって拙くても作品を仕上げ続けているのなら。

下手糞度合いがわからないので、私が高校生の頃描いたサイレントメビウスの四コマ漫画はっておきます。

最近描いたサイメビ絵はこちら

ただ、漫画でも1枚絵でも萌え語り的なエッセイでも、作品の形態はなんでもいいですが、作品を仕上げないものに居場所はなかった。私は雑誌部は大好きでしたが、作品を仕上げるのしんどい系の絵描きにとっては退屈な部活だったと思います。それは当然と思うんですよ。自分が向いてる創作コミュニティに属せばいい。

今のSNSでの交流は作品を仕上げなくてもいい。その時ワイワイ盛りあがればいいが主流なのではと感じてます。

私の様な漫研型交流を望むタイプは、せいぜいアンソロか個人誌でゲストを複数お呼びする時、ゲストさんが上からだとか偉ぶってるとおもわれない匙加減で、同人誌にする場合の原稿の作り方、局部修正の現状安全では?という基準の提案さりげなくするとか。

同性癖の若い作家さんらが交流したいが方法がわからず途方に暮れている場合、こうすれば人が集まるし楽しいよをマウント取ってるとおもわれないようにさりげなくやって見せるですとか。

面倒です正直。逆恨みされたり、背中から刺されたりもあるので、やってられないと思うことは多いです。

正直今のワイワイ交流したいだけ、作品をつくるのしんどい交流タイプの交流だけが交流といわれているSNS主流の状態ですと、作家タイプはだれとも交流せず作品に打ち込んでる方がリスクが少ないですよ。

ただ、私は作家が交流している創作コミュニティで先輩方に受けたご恩を後の世代に返せていないです。40過ぎになってそれは恥ずかしいなと感じるのが漫研型交流(この言い方があるのかは不明)を望むタイプではなかろうかなと。

自分ができることは自分の創作犠牲にしないペースでこれからも何かしたいとは思ってます。