零余子様に『蜜蜂と仇花』漫画&小説の感想サービスご依頼しました

感想サービスの利用について

※感想サービス利用の際は誤解なきよう、毎回このような文章は記載しております。

蜜蜂と仇花に個別感想をお寄せくださった皆様、本当にありがとうございます。お名前が分かる方は個別でお礼を致しましたが、大変励みになりました。重ねて御礼申し上げます。

拙作を気に入って下さった方から自発的に暖かいご感想を貰えるのが一番嬉しく励みになるとはいえ、私のように、ジャンルファン同志の交流疲れで創作に悪影響が出るタイプには、感想サービスは本当にありがたいものです。

ジャンルの交流・人間関係を抜きで、作品自体を深く読み込み読者目線で丁寧な感想をいただくというのは、そういう才能がある友人に恵まれて居るか、担当編集付きの漫画家でないと得られなかった体験ではと思います。二次創作でなく、オリジナルも他人の為でなく好みが極めて狭い私向けの漫画を描くことを生きがいとしている私には、疑似体験はコミティアの出張編集部でできますが、いただけるコメントは商業志望者向けのアドバイスで、自分が望む感想を求められる場所ではありません。こういう感想をいただく体験は、感想サービスならではで、大変価値のあるサービスと思っています。

今後も自発的に戴ける感想の有無に関係なく、自分への執筆完了のご褒美として感想サービスの利用は続けたいと思います。

零余子様へご依頼しました

20/7月、他のライター様のサービスですが、コロナ禍とスランプでの漫画執筆のモチベーションアップのため『蜜蜂と仇花 前編』の感想サービスを利用しました。嬉しいご感想をいただけただけでなく、作品を仕上げた自分へのご褒美と次回作執筆のモチベーションアップにもつながる。毎回利用しようと思っていました。毎回お願いしたいなという嬉しいご感想ばかりで毎回お願いできるに越したことはないのです。いかに信頼できるライター様だろうと、ライター様お一人の感想サービスに頼り切りになってしまうのはお受けいただけるときは良いけれど、万一満了で再開未定やサービス休止のときの落胆を考えると嬉しいサービスの反面とても危険だと思いました。

欲張り過ぎにみえるかもしれませんが、拙作をお受けいただける方には複数感想サービスをお願いしたいと思いました。

今回は条件にあい、ココナラでサービス内容と実績を拝見し、このライター様なら安心してご依頼できると感じた零余子様にも感想サービスをご依頼いたしました。今回利用したサービスはこちらです。

【零余子様ココナラ頁】同人OK・褒めのみ・転載可!作品の感想書きます

後編は、漫画の他にツヅラカヅサ殿のスピンオフ小説も合わせて後編なので、完全他人の作品での感想依頼でなく、合作であることと、ツヅラ殿本人了承は取れていてトラブルにはなり得ないこともご相談の上、ツヅラ殿の感想も合わせてお願いしました。

依頼した作品はこちらです(リンク先R18)
蜜蜂と仇花前編 https://nousk.jp/wp/?p=292
※前編は資料として読んでいただき、後編の感想を中心にとお願いしましたが、前編のご感想も丁寧にいただけました。ありがとうございます!
蜜蜂と仇花後編 https://nousk.jp/wp/?p=1789
蜜蜂と仇花 小説 https://nousk.jp/wp/?p=5766

pixivにもまとめていますhttps://www.pixiv.net/user/54535/series/42542

零余子様に了承いただきましたので、いただいた感想公開します!本当にありがとうございます!

漫画についてのご感想は、pixiv投稿版の頁数に対応いただいてます。漫画については描きたかった絵や心理描写について具体的に細かい所まで丁寧にご感想をいただけ、大変嬉しく励みになりました。小説についても自分がツヅラ殿に依頼をしてさすがだなと思っていたところが具体的に分かりやすいご感想になっていて大変共感しました。小説担当ツヅラ殿にも伝えねば。(21/8/9追記)頂戴したご感想、ツヅラ殿も喜んでおりました。零余子様、ありがとうございました!

零余子様、丁寧で嬉しいご感想本当にありがとうございます。

感想サービス本当に良いものですね。
またあればまた新作が仕上がった際は是非ご依頼したいです。迷ってる方にも参考になれば……!

※下記は納品いただいたテキストファイルを掲載した文章です。零余子様のご厚意で弊サイトでの公開をご了承いただいております。この記事のリンクをSNS等で紹介いただくのは歓迎ですが、文章の一部を無断転載は禁止します。

零余子様ご感想

蜜蜂と仇花前編 pixivはこちら

蜜蜂と仇花 前編 感想

※感想内のページ数はpixivの物を使わせていただいております。

まず、表紙から素晴らしいです。
肌の質感がちゃんと二人とも違うのが分かる塗り方、そして肉感的なのに健康的な艶の入り方、この二人の経歴や違いを理解し愛しているからこその塗り方の違いや色遣いが良く伝わってきます。
タイトルも「蜜蜂と仇花」としっとりとした色気のあるタイトルで内容とも合致していて素晴らしいタイトルだと思いました。

登場人物紹介、それぞれのキャラの経歴や分かりやすくまとめられていて、とても読みやすかったです。
表情もそれぞれキャラの魅力が伝わる描き方で好感が持てました。

3P目、コマぶち抜きのセーラ、凄くかっこいいです。肉感的でしっかりしていて戦う女といった様が良く伝わってきます。
5P目の二コマ目のサニアはなんて神々しいのでしょうか。背景の画像も相まってインド細密宗教画のようです。そして現人神としてサニアを作中で扱っているため、その印象を与えられる絵をここで描けるのは素晴らしい画力としか言いようがありません。
そしてセーラ自身がその現人神が居ないと成り立たない国とそれにすがるしかない人の弱さを知っているがゆえに6P目のやるせない表情をしているのだと良く伝わってきます。
その後の7P目の本当に幸せそうなセーラの顔といったら。4コマ目の好戦的な表情と相まって本当に可愛らしい微笑みでこちらまで笑顔になってしまいました。
9P目の一コマ目、後光がさしたような光景と共に慈悲と強さに溢れたサニアの表情と台詞に落ちない人間はいないのでは、と思ってしまいました。サニアの魅力を余すことなく伝える素敵なコマだと思っていて、私はこのサニアが作中一番好きです。
11P目!セーラの腰のラインが本当に素晴らしいです。女性らしい丸みを帯びた中に戦う女の強さが見える良いアングルです。
13P目の憎しみとも悔しさとも取れぬサニアの表情。今まで神然としていた彼女の人間らしさが垣間見える表情でこれも素敵です。彼女が自分の今のあり方に納得はしていないのが伝わってくるようです。
そこからのサニアの男前な行動が本当に王然としていて、ただの横暴ではなく不安がるこれも侍女を思っての行動だと分かるのが、王になるべくしてなったのだと分かりました。
そして17P目。「どうでもいいわ!!」と自分に言い聞かせているかのようなセーラの、戦闘のせいだけではない苦しそうな表情が胸に刺さります。
20P目の国の為、そして自分にすがってくる娘やそれに連なる民の為、自分の心を押し殺してまで自分の役目を全うしようとするサニアの誇り高さと苦しみが伝わってくる表情に、セーラにどうかサニアを支えてほしいと思ってしましました。
それが伝わったかのように「一時でもあなたを癒せたら」なんて、セーラはなんて健気なのでしょう。
そこからのお互いの信頼を確かめるような激しいセックスはどこにも持っていき場のないサニアの苦しみがそこかしこから見えます。そしてセーラは違うと思っていたのに「盲目に恋する娘」と同じことを言うセーラに、そこから過去の相手を思い出してしまい、絶望的な顔で相手を抱いてしまうサニアに二人とも幸せになって欲しい、と祈ってしまいました。
そこからの32Pめの「恋人ひとり満たせない甲斐性無しにするつもり?」のサニアの表情のカッコよさと言ったら!もう私もサニア公女と呼んでしまいそうです!
そして33P目の泣き顔の鼻水すらぬぐえないセーラの幸せそうな泣き顔が本当に可愛くて。同じページの4コマ目の今までの強気が嘘のような照れた表情のサニアと相まってこのページには幸せが詰まっています!

ストーリーの緩急が素晴らしく、セーラとサニア二人の感情の機微が丁寧に伝わってくる良い作品でした。
サニアの気高さ、格好良さが本当に素晴らしくて、私までサニアに惚れてしまうかと思ってしまいました。
そしてそのサニアを思うセーラが可愛くて可愛くて!
本当にお似合いの二人だと、読みながら納得させられてしまいました。


蜜蜂と仇花後編 pixivはこちら

蜜蜂と仇花 後編 感想

※感想内のページ数はpixivの物を使わせていただいております。

後編も表紙が素晴らしいです!
三人の表情がそれぞれの性格をちゃんと表していて、シャンテからは包容力が、サニアからは気の強さが、セーラからは健気さが如実に伝わってきます。
そして三人いるにもかかわらずごちゃつかない、それでいて艶のある構図が描ける画力が本当に天才的です!

14P目、カラーを白黒にするとどうしても重くなりやすいのに、画面が見やすいのは一本一本の線が丁寧に描かれているからでしょうか。
ここでも夜紫蛇様の画力のすばらしさが伝わってきます。
15P目のまだ10代のサニアの幼さの残る顔とアンバランスなほど鍛えられた身体の描写でこのサニアがどんな波乱の中生きてきたのかが伝わってきます。その隣のシャンテの艶っぽい表情と言ったら!口元のほくろが更に色っぽさを強調していてしっとりとした魅力が伝わってくるようです。
17P目の悔しそうな表情。どれだけの辛酸をサニアは舐めたのでしょうか。どれだけの悔恨をこの十代で抱えているのでしょうか。それがぐっと伝わってくる表情をしています。
18P目のサニアの立ち姿の美しくも儚い様はサニアの国の姿のようです。
22P目のサニアは今までの表情が嘘のように十代らしい顔をしているのに、23P目では王たらんとする為にキツイ表情になるのが、サニアの苦悩を伝えてきます。
甘えるよりも先に王族としての責務や矜持が支配しているのだろうと伝わってきて、サニアの真面目さにどうかシャンテに癒されて欲しいと思ってしまいました。
そして自分を貶めながらもそんなサニアの生真面目さや苦しみを受け止めようとしているシャンテに偽悪的なものと、そして母性というには重すぎる自罰的な部分が見えて、どうかシャンテも救われて欲しいと祈ってしまいます。
まだ多感な十代に現人神として、そして王族として生きていくことを受け入れた、いえ受け入れざるを得なかったサニアが、母の愛を求めて得られなかった
経験がどれだけ苦しかっただろうか。
それを思うとこのシャンテとのひと時がどうか彼女にとって少しでも救いであったことを願わずにはいられませんでした。
そして10年後の衰えぬ美貌のシャンテとセーラの邂逅。
35P目でセーラが敏いがゆえにシャンテとサニアの昔の関係に勘づいて苦しそうな、それでもそれを抑えようとしているような表情をしているのが、私まで苦しくなってしまいました。
そしてセーラにそんな顔をする必要なんてないんだよ、と伝えてあげたくなってしまいます。
37P目の眼鏡で赤面しているサニアがすっごく可愛らしいです!いつもはもっと落ち着いているだけに本当に可愛らしいです!
39P目。自分ではできない「甘やかす」という行為をいとも簡単にやってしまうシャンテへの嫉妬がありつつも、サニアの誇り高さを知っているからこそ、シャンテの物言いに不敬なものを感じてサニア以上に怒ってしまうセーラの何とも言えない表情が素晴らしいです。
ここは本当にセーラがどれだけサニアを思っているか、とてもよく伝わってきます。
46P目の恋人を信頼しているからこそ自身の破滅にすらつながる秘密をこぼしてしまうサニアのそれは、セーラへの甘えもあるのだろうな、と思いました。
セーラならば秘密を知っても受け入れてくれるだろう、そしてその秘密を洩らしもしないだろう、というサニアの甘えをちゃんと受け入れるセーラに、この二人ならばそうだろうな、と今までの心理描写が丁寧だったためすんなり受け入れることができました。
47Pのサニアの泣き顔が、セーラへの信頼や情熱やその心全てを如実に表しています。
そして身体を心配していながらも、サニアの立場や人生や矜持を知っているからこそ何も言わないセーラの健気さと言ったら!
全てを愛しているからこそ伝えない想いもあるのだと伝わってきました。
そして狂人的で自罰的なシャンテの母性は普通の人間ならば溺れてしまうのでしょう。それをちゃんとわかって離れることのできるサニアの強さにほれぼれとすると同時に、孤高になっていくのにも納得してしまいました。
そして独り立つサニアの隣に立てるのはそのサニアが内側に抱えているもの全てを受け入れてそれ事愛し、そしてそのことを幸福と顧みられるセーラだけなのだろうと思いました。
そこからの60P目。シャンテもシャンテでちゃんとサニアを思っているのが分かる描写に胸が打たれました。
自罰と偽悪にまみれながらもちゃんとサニアをサニアとして、弟の代理ではなく大事な子として見ていたのが分かるシャンテの表情がとても穏やかで、胸が締め付けられるようでした。

漫画は前編後編通して心理描写と表情の描写が丁寧で、二人の心の機微が良く伝わる作品でした。
そしてその二つを丁寧に描いているからこそ、ストーリーに説得力が生まれ、二人に感情移入できる作品となっていました。
ストーリーの緩急のつけ方も素晴らしく、最後まで飽きることなく楽しんで読むことができました。
そして三人のことは元作品を知らないのですが、どうか幸せになって欲しいと祈らずにはいられない作品でした。
この三人の関係をここまで魅力的に描けるのは、この三人のことを深く理解し、そして愛しているからこそだと思います。
本当に三人ともが魅力的な良作でした。
今回は素晴らしい作品をありがとうございました。


蜜蜂と仇花 -靄と秘め事- pixivはこちら

蜜蜂と仇花 -靄と秘め事- 感想

全体を通してとても読みやすい文章でした。
性描写が下品にならず、しっかりとした重さのある丁寧な描写でとても心地よく読ませていただきました。

不穏なコードネームとそれに続く伝言が緊張感をもたらすのに、正反対なシャンテとサニアののんびりとした様子に、少しの違和感を覚えながら読み進めました。
そして軽快な二人のやりとりに不穏なコードネームのやり取りをすっかり忘れて物語に一気に引き込まれてしまいました。
「日もまだ昇ったばっかりだっていうのに、このアバズレは何考えてるのかしら」
「ここに来てからは、貴女の熱くて太いモノの事ばっかりね」
この会話の気ごころが知れているが故の軽さと言葉遊びの応酬が、まるで映画を見ているようで大好きです。二人の関係や性格を現すようなセリフの応酬は、背景の描写が少ないにも関わらず、二人の様子を如実に伝えてきています。
そして会話文が多いにも関わらず、どちらがしゃべっているか混乱が怒らないのは、二人の性格を熟知しているがゆえにちゃんと台詞を書き分けられているからでしょう。
そこからのシャンテの慣れた言動の艶っぽさ。本当に熟練といった感じで素晴らしくセクシーです。
だからこそサニアの言動の格好良さや力強さが伝わってきます。

素晴らしく肉感的な文章から一転、ぐっとシリアスになった話の展開に思わず声を上げてしまいました。
サニアのことを「サニア」ではなく「公女様」と呼ぶシャンテに本当に戦闘が起きているのだと実感させられてしまいます。
そこからの昔の仲間だからこそその言葉に嘘が無い事、そして今更どうしようもないと分かっていて足掻くサニアを思うと胸が苦しくなりました。
襲撃を伝えなかったのは「サニアへの愛」だと分かってはいても、祖国の為や自身の矜持の為、何より自分の愛の為に自身の命をも捨てられるサニアの心中を思うと、シャンテの行動すべてを肯定はできません。
それでも一度大事なものを失っているからこそ、憎まれようと守ろうと思うシャンテの気持ちもわかります。
二人の気持ち、どちらも伝わるからこそ、とても苦しくなるお話です。
そしてサニアが必要以上に心を病むことのないようにと記憶に蓋をしてしまうシャンテの、独善さと愛情の深さにはぞっとするものがありました。
シャンテの行動が正解だとは思えませんが、サニアが討ち死にするのも正解とは思えません。
シャンテがサニアを想っているからこそ、サニアに何も伝えず何も知らせないという行動に出たのだともわかるのですが、サニアに何か伝えていれば、結末は変わっていたのでは、と思ってしまいました。

全編通して伏線の張り方が素晴らしい作品でした。
後から読み返して、シャンテのこの行動はサニアを引き留める全てにつながっていたのか!とか、あの不穏な通信文はこういう意味か!と分かって、余りの文章の組み立ての妙に唸ってしまいました。
同じ文章書きとして、この伏線の張り方の見事さ、エロとシリアスのバランスのとり方はとても勉強になりました。
お話自体、とても説得力があり、そして二人を良く知らなくても二人の背景が良くわかり、そして説明臭くもない素晴らしい内容でした。
今回は良い作品をありがとうございました。


零余子様ありがとうございました!

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