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【アークR/ふた百合ゲスト小説】蜜蜂と仇花 靄と秘め事 サンプル版【作:ツヅラカヅサ/絵:S,夜紫蛇】

 

 


【テキスト版】

0900 ALPHA、東端の『カカシ』をしまう
0906 BRAVO『納屋』の端末から侵入、『呼び鈴』を鳴らす

晴れ渡った青空に、突き刺さるような陽射しが昇りかけている。ミルマーナの、ともすればリゾート地のようなビーチをガラス越しの眼下に見て、長身の女性がエレベーターで階上へと運ばれていった。
射干玉(ぬばたま)の長い髪と、口元の黒子が彼女の妖艶さを一際引き立たせている。
シャンテ・ドゥ・ウ・オム、かつて世界を救った英雄の一人であり、今や世界的な歌姫である。
軽い金属音がしてエレベーターが停まり、扉が開いた。極めて素っ気ない廊下の突き当りが目的地である。
「サニア、いる?」
金属製の重厚なドアを開けると、正面の執務机に部屋の主の姿はなかった。
「サニア?」

0925 CHARLIE、DELTA、ECHO 『前庭』を制圧
0940 FOXTROT、GOLF 『家』の者たちと『台所』を確保

「そう何度も呼ばなくても聞こえているわ。何か起きたの?」
次の部屋に続くドアから、眼鏡をかけた栗色の髪の女性が書類を抱えながら出てきた。サニエレ・アルノ・ヘ・ドバッチ・ミルマ、ミルマーナの元王女であり、シャンテと共に世界を救った英雄で現在は大災害で崩壊した祖国を復興する指導者として行動している。
「いつ来ても仕事してるのね、サニア。少しは息抜きでもしたら?」
「そんな暇なんて、ないわ。遊ぶ暇があるなら貴女にも少しは手伝ってもらおうかしら」
「あら、私は公女様におねだりに来たのよ」
「世界の歌姫シャンテ様に贅沢させてあげるようなお金、うちにはないって分かってるでしょ」
「……ブーツ、買ってくれない?」
昔からの、二人にしか分からない誘いの言葉。
一度驚きに目を見開いたサニアが、困ったように笑う。半ば、ねっとりと。
「日もまだ昇ったばっかりだっていうのに、このアバズレは何考えてるのかしら」
「ここに来てからは、貴女の熱くて太いモノの事ばっかりね」
サニアは静かに腕の中の書類を机に置き、太陽が降り注ぐ大きな窓をカーテンで覆った。無言での了解を察したシャンテが何事か口の中で呟く。すると先程まで小さいながらも聞こえて来ていた周囲の音がぴたりと止んだ。
「うふふ、久し振りだから少し細工をさせてもらったわ。こんなところ部下の子たちに見られちゃったら、貴女の信用ガタ落ちでしょ?」
「まったく、こういう事には準備がいいのね」
「あら、それだけじゃないわよ」
シャンテがスカートを捲ると、荒い網目のストッキングを履いた美しいラインの脚が顕になる。太腿のガーターリングに掌に収まるほどのコントローラーが挟まれており、そこから延びる数本のコードが黒い茂みに続いている。
「ブーツだけじゃなくて下着も買ってあげなくちゃかしら」
呆れ顔でサニアが肘掛け椅子へ腰を下ろすと、シャンテは脚の間へ跪き腰布をもどかしげに捲りあげた。
「英雄だの何だのって、変に讃えられちゃうとやり辛いったらないわ。昔は好きな時に好きなだけできたってのに」
そう愚痴りながらも、サニアのペニスを取り出して慣れた手つきで弄り始める。
「世界の歌姫様にもなると、スキャンダルが怖くなるのかしらね?」
「貴女はいいわよね、周りに可愛い娘ばかり侍らせて……ん、ふ…っ」
勃ち上がりかけたサニアのモノを、シャンテの紅く彩られた唇が包むと、会話はそこで途切れた。不自然なほどに静かな室内に、シャンテの立てる音が卑猥に響く。
「ちゅる、ちゅっ、……ちゅっ……じゅぽっ、じゅぷっ」
既にサニアのペニスは硬くそそり立ち、シャンテが淫らな細い指と柔らかな唇と舌であらゆる処を這い回りながら快楽を掻き立ててゆく。
「熱心に…甜めてくれるのね……、は…ぁ…、んぁ…」
シャンテの絶妙な舌遣いに、サニアの息が甘く弾んでくる。サニアのペニスが硬く反り返ると、シャンテはわざとらしくゆっくりと唇を離した。
てらてらと唾液に濡れて光るペニスへ、思わせぶりな仕草で指を滑らせて焦らす。
「サニア、可愛いわ」
「っ…、私が欲しくて来た割には焦らすじゃないの。早いところ跨って尻を振りなさい」
「あん、昔っからせっかちね」

続く


続きは完成版でお楽しみ下さい。
漫画版『蜜蜂と仇花 後編』完結後公開予定です。

ツヅラさんには蜜蜂と仇花の
漫画の台詞監修等もお願いしていることから、漫画の後日談を依頼しました。
アークRのミルマーナクーデターはふたサニアだったらどうなるかで書いていただきました。

ツヅラカヅサ様(ゲスト)SNSなし
夜紫蛇のpixivに合作として投稿予定です。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12450204

ツヅラさんには、
ユリ母iN2巻から毎号同人誌用にスピンオフ小説をご寄稿いただいてます。
サンプルを投稿して降りますので、興味のある方はユリ母iNご覧下さい。
pixiv https://www.pixiv.net/user/54535/series/2268

【母子相姦・毒母百合】ユリ母iN4巻スピンオフ小説サンプル(文字版)

鼓膜まで満たした水が、鈍い空気の玉の生まれる音を伝える。初めはゆっくりだったそれは、すぐに間隔を狭めてゆき、《彼女》を生まれた時から包んでいた生ぬるい水が排出された。
浮力を失って水槽の床に座り込むが、視線を感じて《彼女》は顔をあげた。まだ意のままに動かぬ四肢を引き摺って、這い、ガラスに縋りつく。
《彼女》の全てが、そこに惹き付けられていた。誰に教わらずとも分かる。あのガラスの向こうに立つ、長い黒髪の、気高い美しさ。
『 』
初めて震える声帯が、機械の産声を呟いた。

五体めの、オリジナル汎用体の少女が生育用ポッドからコントロールルームを見上げている。
蜂蜜色の髪、すらりと伸びた四肢は雪のように白い。
六原純は、満足げな笑みを方頬に浮かべて、手元のカルテと実物を見比べていた。
「『hello,world』…マスター、折角ヒトに限りなく近く生まれてきた汎用体に、わざわざプログラミングの初歩を喋らせずとも」
純の傍らに立つ、金髪の秘書がやや眉根を曇らせて咎めた。
「自覚させるのが悪趣味と?あれは特別な汎用体。代謝も老化も組み込んだ。自覚がなくば自らがヒトではないということも忘れてしまうだろう」
いつもなら自分の行動に異論を挟まれるのを嫌う純も、この時は秘書の言葉を鼻先で笑って流す。
「お前の同胞ではあろうが、肩入れが過ぎるとお前の自律思考、制御をかけるぞ雪代」
「…――失礼致しました」
「…母として、あれはこの先長く生きねばならん。支えるのは、お前に任せる」
「承知致しました」
リーベルが恭しく頭を下げると、純はカルテを手にコントロールルームを出ていった。

「六原副社長、聞いているのかね!そもそも君達の提案は政府としても――」
「この話はここまでだ、次官。次は大臣を呼んで来い。雪代、切れ」
「かしこまりました」
金髪の秘書が一礼すると、未だ喚き続ける政府高官のホログラムが中空に掻き消えた。
沙那の扱う商品は主にバイオテクノロジー技術の産物なのだが、画期的過ぎて法律のグレーゾーンにかかることもしばしばである。純の善悪や価値観は常人とはかけ離れている。いつもなら社長の異母姉・清美が折衝に当たるが、純が担当すると今回のように大概大荒れになった。
「あの老害どもが!」
怒りに任せて、純はデスクの上の物を手当たり次第にホログラムが映っていた壁へと投げつける。
投げるものがなくなって、大きくため息をついたところでリーベルがグラスにウィスキーを程よく注いで差し出す。グラスの中身を一息にあおり、とどめとばかりに壁へ叩きつけた。
「休む。一時間で起こしに来い」
「かしこまりました」
秘書の平淡な返事を聞き流し、執務室の隣に設えたプライベートルームのソファーに倒れ込む。常用の睡眠薬を奥歯で噛み砕き、しばらく目を瞑ると、純の意識にすとんと暗闇が訪れた。

副社長室から物音がしなくなってから十分ほど後。一つの影が、静かに侵入してきた。
蜂蜜色の髪をした、17、8歳頃に見える汎用体である。彼女は純から雨蘭という名を与えられていた。雨蘭が初めて純を見た日から、もう既に一年が過ぎようとしていた。
「…マスター…寝てる?」
三人掛けのソファーに仰向けのまま動かない主人を見て、雨蘭は純の呼吸を確かめに近寄る。規則正しく上下する胸を見て、雨蘭は安堵の溜め息をついた。
息が詰まるような、胸を押し潰されるような想いが溢れて、雨蘭は純の寝顔から目を離せなくなった。
「マスター」
目の前の存在の呼び名を口にするだけで鼓動が加速する。雨蘭はカーペットに跪いてその唇に自らの唇を重ねた。純の眠りを妨げないように、下唇を甘く食んで口角まで唇でなぞる。しかし、舌を少し出して顎先を舐めたあたりで、雨蘭の脆い理性は溶けきってしまった。
一度身を離して寝息のリズムが変わらないことを確認してから、ブラウスのボタンをそっと外す。指先がやけに震えて幾度か純の柔らかい谷間に手が当たる。
(マスター、どうして愛してくれないの)
生まれてからずっと、雨蘭は自分の中に臓腑を焦がすような純への想いを抱えてきた。一般に乳母型汎用体は、主から愛され、主の子供を産むことが生きる目的である。純の研究室で特別に感情や機能を調整されたとは言え、その基本的な設計は変わっていない。
何度かそっとアプローチをかけはしたものの、純の雨蘭への態度は素っ気ないものだった。メンテナンス以外では雨蘭の肌に触れることもない。
(汎用体から求めるのは、いけないこと)
主人からの求めがなくては、触れることすらもプログラムがアラートを発する。純は自分の創造物をヒトに近づけようとその枷を緩めはしたが、本能に近いそれは雨蘭を躊躇わせた。
「でも、もう限界なの」
ブラウスをはだけて現れた鎖骨下の柔肌に、震える唇で口づける。ブラジャーをずらし、盛り上がった肉から布際に浮かんだ紅色の肉芽も唇と舌で丹念に愛撫する。こうまでしても純に目覚める兆しはない。
こうなればできるところまでと、雨蘭はソファーの上の純を跨ぐ格好で四つん這いになった。
よく引き締まった腹筋を愛おしく撫で、ぴったりと体のラインを伝えるスカートへ手を掛けた時。
「きゃあっ!?」
純の体を夢中で貪ろうとする雨蘭の頭が、髪ごと強い力で引っ張られた。不意を付かれて、雨蘭は純の上から転げ落ちる。
床に打ち付けた部分を擦りながら顔を上げた雨蘭の前に、憤怒の形相で立ち上がった純の姿があった。
乱されたブラウスもそのままに、肩を震わせた純は雨蘭を打ち据えようと手を振り上げ――
【続く】

同人誌4巻収録のスピンオフ小説サンプルです。 全8頁
(作:ヅヅラカヅサ殿/絵:S,夜紫蛇)純×若雨蘭の過去話になります。
画像サンプルはpixivにて
https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=70262648
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ユリ母iNゲスト小説『ANONYMOUS』サンプル

『ANONYMOUS』

「最近、奥様のご様子が少々おかしいの」
そうリーベル・雪代がカヒリエ・武藤に呟いたのは、先月の定例報告の時だった。彼女たちが所属するのは、沙那コーポレーション社長室秘書課。他にも課員は大勢いるが、雨蘭と蒼羅の身の安全を守るように命じられたのは二人だけである。ひと月に一度、リーベルとカヒリエは沙那本社に赴き、自分たちの仕事内容を報告する。ネット全盛の当世に現地報告とはアナログ極まりないけれど、それを命じて逝った六原純は自分以外の誰も信用してはいなかった。
機密保持の為、何重にも鍵のかけられた地下の特別室には、リーベルとカヒリエのデスクしかない。四方は壁、ネットの電波もここまでは飛んでこない。観葉植物の鉢一つない殺風景なこの部屋はまるで牢獄のようだ。
雨蘭と蒼羅の体調管理が主任務のリーベルは、ここひと月の間に取った医療データをアップロードし、警護メインのカヒリエは報告書に『特になし』と書き込むと筋トレを始めた。
「見た感じ、何とも、ないよう…なっ…と」
片腕で腕立て伏せに精を出すカヒリエをよそに、リーベルは真剣な顔つきで以前のデータを睨んでいる。
「…確かに、生体データに異常はないわ。でも」
いつも歯切れよく喋るリーベルにしては、語尾が曖昧に濁る。何かあっても冷静に判断を下す彼女にしては珍しい姿に、カヒリエは筋トレを中断して立ち上がった。日焼けした頬に、安堵を誘う微笑みを浮かべる。
「お嬢が今月から幹部研修始まるから、奥様も不安になってるんじゃないんスか?」
「そういうもの…なのかも知れないわね」
光る画面の数値を指でなぞって、ため息をつくようにリーベルが呟く。モニターの光が影を作って、リーベルの無表情が不思議と沈鬱に見える。
「カヒリエ、お嬢様の警護をより一層気を付けてやって頂戴」
それだけ言うと、リーベルは端末の電源を落とす作業を始めた。
何をそんなに気にするのかと首を傾げたカヒリエだったが、いつもの通り「ウッス、了解ッス」とポーズを決めて返事をしておいた。

蒼羅の研修が始まった。本来なら蒼羅は夏休み、遊び回りたいのを我慢して沙那本社に朝から晩まで拘束されるのだ。蒼羅の立場の重要性を理解してはいるものの、これまで毎日付き添ってきたカヒリエは同情を禁じ得ない。
そしてもう一人。始めて沙那に出掛ける朝、玄関にいつまでも立ち尽くして蒼羅を見送っていた雨蘭にも、だ。
「幹部って色んなコト勉強しなくちゃなんスね」
「うん、頭パンクして死にそう…。母様は頭良かったから余裕だったんだろうなあ」
「お嬢だってその血が流れてんスから!今はまだ現実的じゃないからイマイチでも、理解できればぱぱっと捌けますって!」
「カヒリエの格闘術の座学と比べてない?」
「いや、自分の時の教官は雪代先輩で」
「あー…詰め込まなきゃだね」
「ッス」
「知識は後で活きますって…自分が言っても嘘臭いスけど」
「ううん、大丈夫、すごく分かるよ。研修頑張ってるとね、ママすごく誉めてくれるんだよ。ママの笑顔のために今日も耐えるぞー」
蒼羅の自宅から沙那本社はそう遠くない。仰々しい紗那からの送迎車を断った蒼羅は、毎日こうしてカヒリエと話しながら十分ほどを歩くのだ。
「今日は何やるんスか?」
「多分またビデオかな。昨日社史だったし、関連企業のとかのも見るんだって。資料室で一人鑑賞会だから帰りに連絡するね」
「ウッス、了解ッス!お嬢、頑張って下さい!」
エントランスを入ったところで、蒼羅は手を振りながら資料室の方向へ曲がっていった。

午前中はジムで軽いトレーニングを行う。蒼羅の呼び出しを待ちながら、一通りのメニューをこなしていると、短くベルの音がして人工音声が電話の着信を告げた。
「はい、カヒリエ——」
蒼羅にしては時間的に早い。発信者の名前を確かめてみると、蒼羅の自宅にいるはずのリーベルからだった。小さくて聞き取り辛いが、何かの規則的にきしむ音と布の擦れる音がする。相手がリーベルでは、間違い電話というのも考えられない。何か意図があって掛けているのだろうか?蒼羅自宅に賊が押し入って、リーベルと雨蘭が人質に、という線まで考えた。もしやと思ってボリュームを上げてみると、圧し殺した声が聞こえてきた。
「っん…んん…っ」
くぐもってはいるが、その声をカヒリエはよく知っている。切れ切れに続く声と音を、目を丸くしたままたっぷり十数秒聞いてから、初めて電話の向こうで何が行われているのか思い至った。
「せ、先輩ッ」
思わず叫んだ声に、ジムで汗を流している同僚たちが振り返る。最早、蒼羅の護衛のことはカヒリエの頭から吹き飛んでいた。ジムのドアに体当たりせんばかりの勢いで駆け出すと、周囲も省みず全速力で沙那社屋を後にした。

六原関係者を狙ったテロ、強盗、強姦。可能性の限りに考えながら、リーベルのマイクロチップが示す部屋へと入る。そこはこの家の女主人、雨蘭の部屋だった。
「あら早かったわね…——遅かった、と言ってあげるべきかしら?」
カヒリエが来るのを待ちかねていたように、全裸の雨蘭がベッドの上から優雅にほほ笑む。雨蘭の目の前に、腰だけ高々と持ち上げた姿勢で髪を振り乱しているのは、リーベルだ。
ディルドを装着した雨蘭の腰がリーベルに打ち付けられると、ぐじゅっとした水音と共に白い尻が揺れて、聞いたこともない嬌声がリーベルの口から上がる。
恐れていた事態ではなかった安堵と、意外な場面に遭遇した驚愕で思わず脚の力が抜け、カヒリエは床の上に膝から崩れ落ちた。
「奥様っ…あぁっ、おやめ、くださいっ」
「我慢しなくていいのよ、リーベル。さっきよりぬるぬるじゃない、カヒリエに見られるのが気持ちいいんでしょう?」
雨蘭が体位を変えて、リーベルの片膝を持ち上げる。カヒリエへ繋がっている部分を見せつけるように。
「ほら、カヒリエを意識させる度に、私のから搾り取るみたいにきゅうきゅう締め付けて」
ひどくゆっくりとバイブを抜いて浅い場所を軽く抉ると、溢れた大量の汁がシーツの上に新たな染みを作る。
「イきたいならカヒリエに向かって座って。そう、恥ずかしがらずに脚を広げなさい、リーベル」
雨蘭の命じるまま、リーベルが振り向いてベッドの上に座り直す。膝を立てたまま足を広げると、その白い臍の下に雨蘭と同様の挿具がセットされていた。先程まで弄ばれていた孔は真っ赤に充血して、愛液で光る肉襞を小刻みに蠢かせている。
リーベルの膝を肘置きのようにして、雨蘭がリーベルの膝の間にゆっくりと腰を下ろす。細い腰に不似合いなほど大きなそれが、苦もなく雨蘭の膣内に埋め込まれてゆく。
「は…あぁあ…奥様…っ」
「ん、ぅうん…ふふ、いつもより大きくして。もう汁まみれじゃない」
余裕の笑みで雨蘭が腰を揺らすと、背後のリーベルから悲鳴が上がる。それをしばらく楽しんでから、雨蘭は動けないままでいるカヒリエにも微笑みを向けた。
「カヒリエ、手伝って頂戴?リーベルの欲張りな雌孔をちょっと弄ってくれればいいの。乱暴にしてもいいのよ」

-つづく-
小説:ツヅラカヅサ
挿絵:S,夜紫蛇

ユリ母iN同人誌版3巻にて全収録/
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同人誌版のおしらせ

ユリ母iNは1話50頁前後のWEB漫画です。1話毎に同人誌を発行してます。
本としてお手元に置きたい方向けのため、本編はWEB漫画と同じです。
オマケとして小ネタやゲスト作品も収録します。
告知ページ
1巻 ●2巻
同人誌版 
とらのあな メロンブックス COMICZIN BOOTH
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DL版(PDF形式)
DMM同人 ●メロンブックスDL ●BOOTH ●DiGiket.com
DLsite.com*DLsite版は台詞もショップ基準で修正されます
*局部等の修正は各ショップの規約に準じた修正が施されます。
各ショップの基準は体験版をご確認下さい。
同人誌版と同様の修正はBOOTH/メロンブックスDL版です。

【母子相姦・毒母百合】ユリ母iN(ユリ母iN)同人誌2巻【スピンオフ小説】サンプル

ひみつの特訓

「オーダー、シー・ローズ。タイプH2O、トランス」
こっそりと、自分の部屋で呟く。蒼羅の声に合わせて、空気中の水分が急速に集まって一つの形を取り始める。間もなく蒼羅の下腹部に天へ向かってそそり立つバイブが形を取った。
「やっぱり一人だとちゃんとできるのに」
唇を尖らせて自分の姿を姿見に映す。前から横から角度を変えて眺めてみるが、大きさも収束具合もあの夜よりずっと良い。
「そりゃあトロットロに溶けちゃうよ、ママの前じゃあね」
頬を膨らませたまま悪戯気分で先端に触れる。ぷるんとした独特の感触が指先を押し返してくる。そのまま緩く握りこむと、手の温もりがバイブと接続された局部の神経細胞に伝わり、子宮の奥から切なくなるような甘い感覚が背筋を這い上った。触れるのを待つように乳首がつんと立ち上がり、吐息とともに震える。
「ママ…」
蒼羅が目を閉じて思い出すのは、あの夜の乱れた雨蘭の姿だ。熱く濡れた雨蘭の肉壁の柔らかさを思い出して、蒼羅の奥底の疼きがひどくなる。握った手をゆるゆると動かしながら、蒼羅は鏡に硬く立ち上がった乳首を押し付けた。金属の冷ややかさが火照った肌を刺激する。乳首への愛撫を求めて、蒼羅は鏡の前でバイブを握ったまま身をくねらせた。白い柔らかな尻が淫靡なラインを虚空に描く。
『溶かして…蒼羅』
雨蘭の喘ぎの混じる甘い声が耳の奥で再生される。滴る愛液が白い太ももを伝って流れ落ちる。一人遊びのもどかしさに身をよじりながらも、バイブを弄ぶ手の動きは次第に速さを増し、鏡にはバイブから跳ね飛んだ水滴が次々に筋を作った。
「ママぁ…っはぁ、あっ、ママっあ、あ、っあああっ」
蒼羅が絶頂に達した瞬間、バイブの先端から液体が噴射され、鏡の中の蒼羅を汚した。
荒い息を整えながら、蒼羅は雨蘭とのセックスの時の絶頂までの所要時間と今の一人遊びに要した時間を比べてみた。明らかに前回の方が早い。早すぎる。こんなに早く絶頂に到達してしまって、ちゃんと雨蘭は満足できたのかという思いが蒼羅の心を重くした。何かにつけて蒼羅に優しくしてくれる雨蘭のことだ、もしかしたら蒼羅のプライドを傷つけないように振舞ってくれたのかもしれない。そこまで考えて、自分が情けなくなってしまった蒼羅はベッドへと倒れこんだ。
「ママがエロエロなのが悪いんだ。中だってきゅうきゅう締め付けてきて…こっちはエロいママを見てるだけでイきそうなのに」
クッションを抱きかかえてふて腐れるも、思い出すのはあの夜の事ばかり。汗ばんだ肌に張り付く蜜色の髪や、絡めとった舌の弾力が生々しくよみがえってくる。
「はあ、ママ…エロかったなあ…」
一度鎮めたはずのムラムラが再び沸き上がり、乳首に指を絡ませて弄ぶ。
「もっと大人になりたいよ…」
小さく呟いて、態勢を変えようと寝返りを打ったところで枕元に放り投げたままの一冊の雑誌が蒼羅の目に留まった。
「…?…膣トレ?」

しばらく後。雑誌の記事に書かれた内容とずいぶんと違う気はするが、蒼羅は努力というものをしてみることにした。
「オーダー、シーローズ」
再び小さく呟くと、今度は水の塊が足の間へと入り込み、蒼羅の奥をたっぷりと満たす。わずかな間水の温度が冷たいと感じたものの、すぐに体温と同化してしまう。下腹部が膨れるほどの大きさではないが、少々重さを感じる。ふつう膣トレというのは締りを良くするためのトレーニングだが、蒼羅は別の発想をした。
経験値が少ないのならば特訓あるのみ。…カヒリエの影響があるのかもしれない。
「うん、あとは少しずつ慣らして…」
鏡で身体の様子を確認し、満足げに頷いたところで思わぬ呼び声が部屋の外から掛かった。
「蒼羅、蒼羅いる?」
「えっ、あっ、ママ?」
「ちょっと手伝ってもらえないかしら」
「ま、待って、今行くから」
慌てて脱ぎ散らかした服を身にまとう。動いてみるとやはり微妙な違和感がある。何の手伝いかは知らないがこの状態で出ても大丈夫か蒼羅は扉の前で一瞬躊躇した。それでも雨蘭の呼び声には抗えず、扉を開けた先には――。

-つづく-
作:ツヅラカヅサ殿 ひみつの特訓
つづきはコミックマーケット89にて頒布の
ペラ本(オンデマンドステッチ本)
「ユリ母iN 無料配布vol.4」に先行収録(完配しました)
小説は、ユリ母iN同人誌2巻に再録しています。

【表紙】

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【本文サンプル】
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ユリ母iN同人誌版情報はこちら

 

*小説「ひみつの特訓」は2016年春発行のユリ母iN同人誌版2巻にも収録します。

 

ビアチカEnty】500円以上の支援者様向けにペラ本PDF版配布中です!
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